入社後は種付け部門に配属。
約2年間種付け部門で勤務した後、離乳部門へ異動。
私の所属する離乳部門は、まず分娩部門で離乳された子豚を受け入れることから始まります。生後20日齢前後で離乳された子豚を、頭数を数えながら大きさごとに揃えて導入します。導入後1週間までは離乳食として粉状の飼料をお湯で溶いた練り餌を与えます。また、毎日の午前午後の見回りで、体調の悪い豚には抗生物質を注射して治療をします。こうして60日齢前後まで育て、次のステージである肥育部門へ送り出します。
子豚にとって離乳は大きなストレスです。母豚から離れ、他の子豚と共存していかなければなりません。ちょっとした環境の変化も子豚にとってはストレスになり、体調を大きく崩してしまいます。そのストレスを少しでも減らし、健康に育つための快適な環境を作ってあげることが離乳部門での大事な仕事の1つになります。繊細な生き物だからこそ、7kgほどだった子豚が約30kgまで健康的に育ってくれると嬉しいですし、達成感もあります。
私の働いているすみれ農場には7棟の豚舎があり、各棟に約3,600頭の子豚を収容していますが、豚舎の立地や季節による環境の違い、疫病などと、子豚の発育はさまざまな要因に左右されます。そのため離乳部門の管理は、日々の状況に細かく神経を使う難しい仕事であると思います。
また、この仕事には1日として同じ日はありません。豚の管理に正解はなく、その時その状況に応じて判断していかなければなりません。この判断が難しく責任もありますが、日々新鮮でやりがいを感じます。
幼い頃から動物が好きで、就職活動中に動物と関わる仕事を探していたとき、林牧場を見つけました。私はもともと畜産を学んだわけではなかったため、豚の生態すらも知らず、養豚の知識も全くありませんでした。しかし、会社説明会で「養豚の知識がなくても問題ない、先輩社員が丁寧に教えてくれる」との話を聞いて、林牧場で働いてみたいという思いが強くなり入社を決意しました。
養豚の知識がなくても、毎月のミーティングでの勉強会やセミナー等で養豚について学ぶことができ、分からないことは先輩社員にすぐに聞くことができる点が良かったです。また、チーム制で仕事に取り組んでいるためコミュニケーションが取れ、周りの状況を把握する力がつきました。
親戚や友人に林牧場のお肉を食べてもらったとき「柔らかくてとても美味しい」と言ってもらえると、嬉しさと誇らしさがあり、入社して養豚の仕事をやっていて良かったなと感じます。
他部署の人とも積極的に関わって人脈を築き、情報交換をしていきたいです。そして、離乳部門のプロフェッショナルになり、子豚に合わせたより良い環境作りができるように観察力と判断力を極めていきたいです。
友人と買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったりしています。
家で猫を飼っているので、愛猫とまったり過ごすのも好きです。